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STAFF BLOG
2025.05.14
S.CONNECT
想いが、家のかたちに変わるまで。
この事例は、ご来場いただいたお客様だけにお渡ししている、密度を絞らない記録です。
公開している施工事例ページでは語りきれない「お客様の言葉」「建築家のヒアリング」「設計に込めた一つひとつの理由」を、できる限り省略せずに残しました。
ご覧いただきたいのは、家のかたちそのもの以上に、「想いから設計までの距離」です。
私たちが何を聞き、建築家が何を読み取り、どのように”あなたのための答え”へと変えていくのか。
その密度を、本ページを通じてご体感いただければ幸いです。
30代のご夫妻、お二人暮らし。
キャンプや料理、コーヒー、お酒(ワイン・酎ハイ)を楽しみながら、リラックスする時間を大切にされているご夫婦です。
とりわけ、キッチンに立つ時間そのものを楽しむという、暮らしを愛おしむ姿勢が印象的でした。
家を「ただ住む箱」ではなく、コーヒーを淹れる音、中庭を眺めるひととき、
そんな“何気ない動作”を美しく感じられる場所にしたい。
そう願っていらっしゃることが、対話のなかから少しずつ見えてきました。

「キャンプの帰り道や、コーヒーを淹れる朝、
中庭の景色を眺めながら、ふっと一息つけるような家にしたいんです。」
── お施主様 ヒアリング当初のお言葉より
家ができあがる直前のお施主様に、家づくりを振り返っていただきました。
どんなご要望から始まり、どんな対話を経て、いまどんな期待を抱いていらっしゃるのか。
建築家との家づくりの”プロセスそのもの”が、何にどう変わっていくのか。お二人の言葉でお話しいただいています。
お施主様 入居前インタビュー
1階だけで暮らしが完結する、平屋の間取り。
中央には、コの字配置の「ライトコート」(中庭)。
LDK・エントランス・ワークスペース・主寝室・書斎が、その光を取り囲む構成です。
キッチン → パントリー → 洗面 → ランドリー → ファミリークローゼットの家事動線、
LDK ─ 中庭 ─ エントランス ─ ガレージへと窓越しに繋がる大空間連続。
設計の答えが、ひとつの図面のなかで、ひと目に俯瞰できます。
お施主様からは、大きく4つのご要望がありました。
ここでは、ヒアリングでいただいた”そのままの言葉”と、それに対して建築家がどう応えたか、設計に込めた一つひとつの理由を残しています。

平屋ならではの勾配天井で、天井に高さの伸びを与えました。
目線の高さと、上方向の抜け、その両方が同時に解ける。これは平屋でしか実現できないバランスです。
さらに、リビングを中庭へと視線が抜ける位置に配置することで、面積以上の広がりを生み出しました。
高さで抜き、奥行きで抜く。
──「数字としての広さ」ではなく、「体感としての広さ」を、二重の設計で確保しています。

LDKの一角に設けたワークスペースは、中庭の緑を正面に座れる位置に配置。
仕事をしながら、ふと顔を上げると緑が目に入る。
広さだけでなく、暮らしの質にまで踏み込んだ設計になっています。

建物をコの字型に配置し、その中央に中庭を設けました。私たちは、これを「ライトコート」と呼んでいます。
外からの視線を完全に遮断しながら、家全体に自然光を行き渡らせる、平屋ならではの設計手法です。
周囲からの視線を気にせず済むよう、隣地に囲まれている北・東・西からは距離をとり、来客用駐車スペースと道路のある南側に中庭を配置。
道路の反対側にはアパートがあるため、中庭の南側には高い壁を設置。
エントランス、LDK、南の高い壁に囲まれた、極めてプライバシー性の高い空間が成立しています。
中庭まわりは、基本的にカーテンレスで過ごせる計画。
朝、目が覚めて、カーテンを開ける手間がいらない。
──そんな日常の小さなストレスを、設計の段階で消し去りました。

脱衣室、乾太くんを備えたランドリー、ファミリークロークを、最短距離で結びました。
「洗う → 乾かす → しまう」が、家のなかをほとんど移動せずに完結します。
水回りはキッチンの北側にまとめ、パントリーを通り抜けられる構成に。
キッチンから洗面、ランドリーへの動線が一直線で繋がります。
さらに、買い物から帰宅して靴を脱いだ位置からも、パントリーが近い配置。
料理動線・洗濯動線・買い物動線──暮らしの3つの動線が、すべて短く整理されています。
「家事をする時間」を最小化することで、お二人がコーヒーを淹れたり、お酒を楽しんだりする“自分たちの時間”を増やす。
これは、機能性のためだけの設計ではなく、暮らしの質を守るための設計です。

LDK ── 中庭 ── エントランス ── ガレージ。
この4つを、窓を挟んで繋がる“屋内・半屋外・屋外の大空間”として設計しました。
中庭まわりはカーテンレスのため、視線が一気通貫で抜けていきます。
ガレージは、エントランスと中庭を挟んで、LDKからも見える配置。
バイクや車など、お二人の趣味のガレージ空間が、リビングのソファから眺められる景色になります。
ガレージから中庭への直接アクセスもしやすく、中庭で使うキャンプ用品などを運ぶ動線も確保されています。

外観は、無機質な吹付と、温かみのあるレッドシダーを組み合わせたモダンなデザイン。
玄関まで濡れずに移動できる機能性も両立させています。
ガレージのシャッター前に来客用駐車を被せない配置とし、外観の佇まいと使い勝手の両方を守っています。
キッチンは、夫婦で並んでも余裕のある作業スペースを確保。
お二人がキッチンに立つ時間そのものが、家のなかでいちばん豊かな時間になるよう設計しています。
ヒアリングで挙がった具体的なご要望の奥には、必ず”言葉になっていない願い”があります。
建築家・川勝先生は、お施主様のライフスタイル全体から、こう読み取りました。

コーヒーを淹れる音、中庭を眺める時間。
日々の「何気ない動作」を、美しく、豊かに感じられる空間が必要であると読み解きました。
だからこそ、家事動線は最短に。
だからこそ、カーテンレスの中庭を中心に。
だからこそ、LDKとガレージは、窓越しに繋がる景色として設計する。
機能性とデザイン性を両立しながら、お二人が「自分たちの時間」を最大限に味わえる家。
──そう構想して、すべての判断を積み重ねていきました。
ここまでにご紹介してきた一つひとつの設計が、実際にどう空間に落とし込まれているか。
ぜひ、動画で歩くようにご覧ください。図面では伝わらない、光の入り方、視線の抜け方、生活動線が立体で見えてきます。
完成ルームツアー
ヒアリングで交わした一つひとつの言葉が、家のなかでどう”形”になっているか。
いくつかの場面を、ディテールでご覧ください。








この家を一言で表すなら、「日常を、特別に変える」家です。
けれど、その”特別さ”は、派手な装飾でも、奇抜なデザインでもありません。
──コーヒーを淹れる音、中庭を眺める時間、ふと窓越しに目が合うガレージの愛車。
日々の何気ない動作が、すべて「美しく感じられる」状態へと、設計が積み重なってきた家です。
建築家による「土地の長所を活かし、短所を解決する」提案と、
機能性と高いデザイン性が共存していたこと。
──お施主様がエスコネを選んでくださった理由は、まさにこの「両立する」ことの希少性にありました。
ご要望をそのまま叶えるのではなく、その奥にある暮らしの理由まで読み解き、
コの字配置やカーテンレスや家事動線として、設計の答えへと翻訳していく。
これらのプロセスは、家が完成してしまうと、見えなくなる部分でもあります。
この事例ページが、その「見えない設計の理由」を、少しでも身近に感じていただけるきっかけになれば幸いです。
もしご興味を持っていただけたら、ぜひ次回のお打ち合わせで、この家の話をもう一段深くお話しさせてください。
私たちが、あなたの暮らしを、同じ密度で読み解きます。
気になる家ではなく、あなたのための家を。
建築家との対話を通じて、まだ言葉になっていない理想を、ひとつずつ形にしていく。
それが、S.CONNECTの家づくりです。
エスコネ
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